第11話「平和な戦争」

【作成中】
構想中。




 ル・ルデ会談から、およそ6カ月後。

 私はなんとかオリジナル種族、メゥリリー族について認識させることに成功した。
 検証の為に裸に剥かれ、いろいろな検査があったが、まあ、しゃあないだろう。

 問題は増やし方。
 メゥリリー族の子供はハーフにならず、純粋なメゥリリー族を出産となるのだから、私が人間の男なり女なりと交わって増やせばいいのだが、ハーレムとか作る気ないし、最初の世代は私一人が頑張るんじゃなくて、魔法的なパワーでゲームっぽく増やせやしないかと、頭を悩ます。

 後年、式物の応用でメゥリリー族を12人ほど作成することに成功するがそれは今物語では割愛。



 さて。
「ベルフリー・ルール」にて、戦争はかなり長引いている。
 非戦闘員に手を出さないことが徹底されているため、なんていうか、スポーツっぽくなってきてしまっている。
 もちろん首都以外を全占領されて首都が攻められたら死を覚悟するが、今のところ全占領までは至っていない。

 占領地が増えるほどに拠点に兵士を配置するので、自軍の攻撃用の兵士は薄くなり、相手の守備兵は多くなる。
 兵士が100人いるとして、拠点が10か所なら、1か所10人になってしまうが、拠点が1つなら1か所100人だ。

 首都への攻撃の条件が首都以外の全拠点占領なのだから、どうしても有利側は後半きつくなる。
 残り首都だけという場合、攻撃に回せる兵員はごくわずかで、守備側はほぼ全兵力なのだから、守りは兵員の半数もいれば充分で、別動隊を作ってどこかの拠点を占領するだけでいい。
 それで全拠点占領の条件が外れるので、攻撃側は撤退だ。

 どうしても首都を落としたければ一か月以内の電撃戦をするしかない。
 それはたぶん起きないだろう。

 なんだか両軍ともに全占領を目指していないようにも感じるのだ。
 戦いが楽しい、でも、殺すのはちょっとな。
 そんな感じだ。

 戦場で一騎討ちとかあっても「お。なんだ、お前、もう復帰したのか。あれから一か月たってたか?」「前回は不覚をとったが、今回は負けん! かかってこいや!!」みたいなことが起きており、本当にスポーツ感覚だ。

 普通は消耗するばかりの戦争だが、今現在、武器の生産や食料の生産などやそのほかの様々な事で雇用が生まれ、経済が回り始めている。

 非戦闘員である庶民は、もう戦いを観光している。

 春の麗らかな日差しの下、レジャーシートのようなものを敷いて、人間と獣人がもちよった食事に酒。
 商売に目ざといゴブリンが軽食やお菓子を売り歩き、屋台も出ている。

 どっちが勝つかの賭け事まで行われており、それは両陣営とも黙認している。
 戦争で庶民に負担を強いているのは確かだから、娯楽の提供ぐらいは仕方なしということだろう。

 人間側にも「これは獣人の方が勝つな! 獣人に1万ギル!」とかやってるんだから、もう戦争じゃないわ。



 さて。
 私らちょこパママ団は、各拠点に兵站と傭兵を取りまとめる部隊として派遣されている。
 ちょこパママ団にも戦闘部隊があるのだが、そこに傭兵を入れる形だ。

 名目上はお菓子屋さんで、お菓子屋さんの護衛の傭兵を雇っているような感じな。

 今は、私は「タブナジア侯国」に来ている。
 ゲームではオープニングムービーで滅ぼされた国がこのタブナジア侯国と思われる。

 ゲームでは無くなってしまった国だが、この世界ではルール上、無くなることはないだろう。

 人間や獣人が入り混じったオーディエンスがヤイノヤイノ言いながら観戦している。

 敵軍がド派手な衣装で名乗りを上げて威勢のいいことを張り上げている。
 ステージ(?)は大盛り上がり。

 さて、私も名乗り上げて場を盛り上げるか。
 ただ、ちょこパママ団の団長が居ると、賭けのオッズが下がるから少し不評。

 チート能力持ちで、敵を圧倒する、人間側にとってありがたい存在になるはずが、スポーツとか賭けとかになると盛り下がる存在になるんだから。

 まあ、悲壮感の中の救いの存在になるよりはマシなのかもしれないけどね。


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